森を思わせる清々しく爽やかな香り
植物情報
原料植物名:サイプレス、イタリアンサイプレス
別名:ホソイトスギ、メディテレニアンサイプレス
科名:ヒノキ科
学名:Cupressus sempervirens
主な産地:イタリア、スペイン、フランス、モロッコ
地中海沿岸から中東など、温暖な地域に生育する常緑の針葉樹で、高さ20〜30mほどに成長します。
サイプレスは古くから宗教や死者の弔い(とむらい)と深い関わりを持つ樹木として知られています。古代ギリシアや古代ローマでは、死や冥府と関わりの深い神々に捧げられていたといわれています。
その後も、キリスト教やイスラム教の文化圏では、弔いや墓地、冥界を象徴する樹木として扱われてきました。真っ直ぐに高く伸びる姿から、「天高く昇る聖木」とも考えられ、寺院や墓地に植えられることもあります。
一方、ゾロアスター教では、燃え上がる炎を思わせる姿から聖なる木とみなされていたとされています。
また、キリストが磔(はりつけ)にされた十字架はサイプレスで作られたという伝説も残っています。
学名 Cupressus sempervirens の sempervirens には「永遠に生きる」という意味があります。
これは、常緑樹であることに加え、死者の弔いや墓地と結びついた文化的背景、そして木材が腐りにくく耐久性に優れていることなどから、永続性や不死の象徴として捉えられてきたためとも考えられています。
現在でも南フランスなどでは、防風林として植えられることがあります。
精油情報
抽出部位:葉(と枝)
抽出法:水蒸気蒸留法
色:無色(〜淡い黄色)
揮発度:(弱〜)中
香りの強さ:(トップ〜)ミドルノート
香調:ウッディ・ノート
主な成分:α-ピネン、δ-3-カレン、テルピノレン、d -リモネンなど。
サイプレス精油は、ヒノキ科の樹木らしい、すっきりとしたウッディー調の爽やかな香りが特徴です。
森林浴を思わせる清々しい香りは、気分をリフレッシュしたいときにも向いています。
クセが少なく比較的使いやすいため、さまざまな精油と合わせやすいのも魅力です。
すっきりと落ち着いた印象の香りは、男性にも好まれやすく、リラックスしたいときの香りとしても取り入れられています。
精油の働き
収斂作用に優れ、脚の重だるさやむくみ、静脈瘤のケアなどに用いられます。
ホルモンバランスに関わる働きも期待され、更年期の不調や月経周期の乱れが気になるときにも取り入れられています。
また、肌を引き締める収斂作用から、むくみやたるみなどの美容ケアにも活用されています。
利用シーン
アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。
心:気持ちを引き締め、冷静な判断をしたいときや、心を落ち着かせたいときに役立てられます。
気持ちを切り替え、集中したいときにも利用されます。
体:むくみや体の重だるさが気になるとき、すっきりとした感覚を得るために利用されます。
咳や気管支炎など、呼吸器系のトラブルのケアにも用いられます。また、月経不順や更年期の不調が気になるときにも取り入れられています。
肌:収斂作用を生かし、肌を引き締めたいときのケアに役立てられます。
汗をかきやすい肌や脂性肌のケア、ニキビなどの肌トラブルを整える目的にも利用されます。
生活:すっきりとした森林浴を思わせる香りを生かし、気分をリフレッシュしたいときに利用されます。ルームスプレーなどに取り入れ、リラックスできる空間づくりにも役立てられます。
主な作用:エストロゲン様、抗菌、収れん、鎮痙、制汗、沈静、鎮咳作用など。
おすすめの使い方
芳香浴、沐浴、吸入、湿布、トリートメント、手作りコスメなど。
注意
- 妊娠初期や分娩後は使用を控える。
- 妊娠後期や授乳中の使用は半分までの濃度で使用する。
- ホルモン依存性疾患がある場合は、使用前に医師や専門家へ相談する。
スピリチュアル
チャクラ:①ベース、⑤スロート、⑦クラウン
- 真っ直ぐに伸びる確固たる向上心や忍耐力を育む
- 転職や引越しなど大きな決断と移行のときに手助けをする
- 死別や親しい関係の終わりなど辛い時期からの移行の手助けにも
アーユルヴェーダ
ドーシャへの影響:V↑、P↑、K↑、
エネルギーの質:保温、乾燥性
相性の良い精油
・ラベンダー、ローズマリー、レモングラス、ゼラニウム
・オレンジ、グレープフルーツ、プチグレン、ライム、レモン
・イランイラン、ジャスミン、ネロリ、ゼラニウム
・コリアンダー
・サンダルウッド
・フランキンセンス、ベンゾイン
AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」学習のポイント
AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント
原料植物名:サイプレス
別名:ホソイトスギ
科名:ヒノキ科
抽出部位:葉
抽出法:水蒸気蒸留法
・主に地中海沿岸から中東にかけての温暖な地域に広く生育する。
・真っ直ぐに高く育ち樹高20〜30mになる針葉樹。
・「天高く昇る聖木」として寺院や墓地に植えられる。
・南フランスでは防風林としても植えられてきた。
・ジュニパーベリーと共通のα-ピネンという成分が含まれ「森をイメージさせる香り」が特徴。
※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。
注意・免責事項
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参考文献
