樟脳しょうのうのような清々しさとほのかな甘さのある香り
植物情報
原料植物名:ローズマリー、ローズマリーシネオール
別名:マンネンロウ
科名:シソ科
学名:Salvia rosmarinus(2017年に変更)、旧学名:Rosmarinus officinalis)
主な産地:スペイン、チュニジア、フランス、モロッコ
ローズマリーは、地中海沿岸を原産とするシソ科の常緑低木です。
Rosmarinus officinalis という学名で知られていましたが、
現在は分類の見直しにより Salvia rosmarinus が正式な学名となっています。
「Rosmarinus(ロスマリヌス)」という名前は、ラテン語で「海のしずく(海の露)」を意味するといわれ、海辺に自生し、朝露をまとったように輝く青い花に由来すると伝えられています。
ローズマリーには、主成分の違いによって3つの代表的なケモタイプ(シネオール、カンファー、ベルベノン)があり、それぞれ香りや特徴、利用目的が異なります。
古くから「記憶」「若返り」「浄化」の象徴として世界各地で親しまれ、多くの伝説や逸話が残されています。
なかでも有名なのが、聖母マリアが幼いイエスとともに旅をしていた際、白い花を咲かせるローズマリーの上に青いマントを掛けたところ、花が青く染まり、それ以来「マリアのバラ(Rose of Mary)」と呼ばれるようになったという伝承です。
また、14世紀には、ローズマリーを主原料とした「ハンガリアンウォーター(若返りの水)」が誕生しました。
リウマチに悩んでいた70代のハンガリー王妃がこの芳香水を使い続けたところ、健康と若さを取り戻し、20代のポーランド王子から求婚されたという有名な逸話が残されています。
史実として確認されているわけではないようですが、ローズマリーの代表的なエピソードとして広く知られています。
細長い針状の葉は爽やかで力強い芳香を持ち、肉や魚料理の臭み消しや風味付けなど、料理用ハーブとしても世界中で広く利用されています。
精油情報
抽出部位:葉、地上部(花の咲いた先端、葉、茎)
抽出法:水蒸気蒸留法
色:無色に近い淡い黄色
揮発度:トップ(〜ミドル)ノート
香りの強さ:中
香調:ハーバル・ノート
主な成分:1,8シネオール、ボルネオール、カンファー、ベルベノンなど
ローズマリー精油は、葉や花の先端部分を水蒸気蒸留して得られます。
清涼感のあるスーッとした刺激と、樟脳(しょうのう)を思わせるフレッシュで清々しい香りが特徴です。その中に、ほのかな甘さやハーブらしい力強さも感じられ、気分をすっきりとリフレッシュさせてくれます。
ローズマリーには主成分の異なる複数のケモタイプがあり、香りや特徴、利用法にも違いがあります。
※ケモタイプごとの働きや利用法は別の記事で紹介します。
精油の働き
ローズマリー精油は、心身を活性化し、集中力や記憶力を高めたいときに古くから親しまれてきた精油です。シャープで清々しい香りは、気分をリフレッシュさせ、やる気や活力を与えてくれます。
この記事では、全てのローズマリー共通の働きを紹介しています。
利用シーン
アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。
心:心身を活性化し、集中力や記憶力を高めたいときや眠気覚し、精神疲労に利用されます。
体:体を元気にリフレッシュさせていときによく利用されています。
肌:頭皮を健やかに保ち、ヘアケアを目的とした製品にも幅広く用いられています。
生活:勉強や仕事前のルームフレグランスに集中したい空間づくりや、朝の目覚めや気分転換に利用されます。
主な作用:リフレッシュ、集中力・記憶力のサポート、活力を与える、血行促進、抗菌作用など。
おすすめの使い方
芳香浴、沐浴、吸入、湿布、トリートメント、手作りコスメなど。
注意
- てんかん、高血圧の人は使用を控える。
- 乳幼児には使用しない。
- 妊娠中や授乳中は使用を控える。
スピリチュアル
チャクラ:③ソーラー・プレクサス⑤サードアイ⑦クラウン
- 霊的防御を高める。
- 思考を明確にし、洞察力を高め明瞭さが必要なときに手助けする。
- 普段使っていない部屋などで瞑想する際の空間浄化。
アーユルヴェーダ
ドーシャへの影響:V:↓ P:↑ K:↓
エネルギーの質:熱性、乾燥性
相性の良い精油
・ラベンダー
・オレンジ、グレープフルーツ、プチグレン、ライム
・イランイラン、ネロリ、ゼラニウム
・アニス、カルダモン、コリアンダー、ジンジャー
・フランキンセンス
AEAJ アロマテラピー検定 1/2級 「精油のプロフィール」学習のポイント
AEAJ アロマテラピー検定 1級 /2級「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント
原料植物名:ローズマリー
別名:マンネンロウ
科名:シソ科
抽出部位:葉
抽出法:水蒸気蒸留法
・学名Rosmarinus(ロスマリヌス)」は、ラテン語で「海のしずく(海の露)」を意味する。
・聖母マリアが白い花を咲かせるローズマリーの上に青いマントを掛けたところ、花が青く染まり「マリアのバラ(Rose of Mary)」と呼ばれるようになった言い伝えがある。
・ハンガリアンウォーターの主原料。
・清涼感のあるスーッとした香りとやや甘さのある樟脳に似た香りが特徴。
・カンファー、シネオール、ベルベゾンの3種類のケモタイプがある。
※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。
注意・免責事項
アロマテラピーは医療行為ではありません。本サイトに掲載している内容は、精油に関する一般的な情報や伝統的な利用法、文献をもとにまとめたものであり、効果や効能を保証するものではありません。
精油をご使用の際は、ご自身の体調や体質に合わせ、自己責任のもとでご利用ください。
万一、事故やトラブルが生じた場合でも、本サイトでは責任を負いかねます。
持病のある方、妊娠中・授乳中の方、お子様、高齢者への使用、また薬を服用中の方は、使用前に医師や専門家へご相談ください。
参考文献

