ジャーマンカモミール German Chamomile

精油図鑑

深い青色が美しい甘くフルーティーな香りの精油

植物情報

原料植物名:ジャーマンカモミール
別名:カミツレ(和名)、ブルーカモミール、カモマイルジャーマン、スィートファルスカモミール、ハンガリアンカモミール
科名:キク科
学名:Matricaria chamomilla、(Matricaria recutita)
学名の別名:Matricaria recutitaChamomilla recutita (L.) Rauschert
主な産地:イギリス、エジプト、ドイツ、ハンガリー、フランス、モロッコなど

ヨーロッパ原産のキク科の一年草または越年草。現在では、観賞用やハーブ、薬用植物として世界各地で栽培されています。細かく羽状に分かれた葉と、白い花びらに黄色い中心部をもつ可憐な花が特徴です。花には甘くりんごを思わせるような芳香があり、香りをもつのは主に花の部分です。

日本には江戸時代にポルトガルやオランダから伝わったとされ、古くから「カミツレ」の名で薬草として利用されてきました。現在もハーブティーなどに用いられ、カモミールティーは、穏やかな香りを楽しむハーブとして広く親しまれています。

「カモミール(chamomile)」という名前は、古代ギリシャ語の「chamaimēlon(カマイメロン)」に由来するとされ、「大地のりんご」という意味をもちます。花から漂う、りんごを思わせる香りが名前の由来とされています。

「カモミール」と名前は付きますが、ローマンカモミールとジャーマンカモミールは別の植物です。
ジャーマンカモミールは一年草で、ローマンカモミールは多年草の植物で分類される属が異なる違う植物です。
どちらもキク科で、白い花びらに中心部が黄色い花を咲かせますが、ジャーマンカモミールは、花の中心の黄色い部分が盛り上がっていて、60cm〜1mほどの背丈に成長するのが特徴のひとつです。

精油情報

抽出部位:花
抽出法:水蒸気蒸留法
色:濃い青色
揮発度:(トップ〜)ミドルノート
香りの強さ:中
香調:フローラル、ハーバルアロマティックノート
主な成分:α-ビサボロールオキシドA、α-ビサボロールオキシドB、ビサボロンオキシド、(E)-β-ファルネセン、(Z)-&(E)-スピロエーテル、カマズレンなど。

リンゴを思わせるフルーティーな甘さに、ややスパイシーでハーバルなニュアンスを持つ、深みのある香り。

美しい濃い青色も特徴的な精油です。
この青色は、精油に含まれるカマズレンによるもので、カマズレンは生の花にそのまま含まれている成分ではなく、花に含まれるマトリシンが蒸留時の熱によって変化することで生成されたものです。

同じカモミールでも、ローマンカモミールとは香り成分にも違いがあります。
どちらも甘くフルーティーですが、ローマンカモミールは、より甘くフルーティーで柔らかく親しみやすい香りなのに対し、ジャーマン・カモミールは濃厚でハーバル、ほのかに苦みを感じさせるような独特の香りを持つのが特徴です。

精油の働き

甘くフルーティーでありながら、深みのあるハーバルな香りは、就寝前や瞑想など心を静かに整え、穏やかな時間を過ごしたいときに利用されます。

肌を健やかに整えるスキンケアにも用いられ、乾燥や肌荒れ、かゆみが気になるときのケアに利用されてきました。
化粧品やシャンプーなどの香料としても使われています。
また、月経前後や更年期など、女性のライフステージに伴う心身の変化を穏やかに過ごしたいときにも、伝統的に利用されてきた精油です。

利用シーン

アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。

心:心に安らぎやストレスを和らげたいときや就寝前、瞑想などにに心を整えたいときにも利用されます。

体:関節の痛みや生理痛、神経痛などの痛みの緩和などの用いられます。

肌:湿疹やかゆみなどのトラブルケアや、切り傷や虫刺されなどにも用いられています。

生活:ヨガや瞑想する空間や寝室をリラックスした空間づくりなどに利用されます。



主な作用:血圧降下、抗アレルギー、抗炎症、鎮痙、鎮静、鎮痛作用など。

おすすめの使い方


芳香浴、沐浴、吸入、湿布、トリートメント、手作りコスメなど。

注意

  • 妊娠初期や分娩前後は使用を控える。
  • 妊娠後期や授乳中は使用を控える。
  • ブタクサなどの、キク科アレルギーの人は注意が必要。
  • 薬を服用している人は医師に相談してから使用する。

スピリチュアル

チャクラ:②セイクラル、⑤スロート

  • 深い青色はスロートチャクラを強化するとともに和らげてくれる。
  • 怒りや皮肉などを手放したいときに。
  • 真実が語られる必要がある場面に。

アーユルヴェーダ

ドーシャへの影響:V↓、P↓、K↑
エネルギーの質:冷却、乾燥性

相性の良い精油

・ラベンダー、ティートリー
・ベルガモット、マンダリン、プチグレン
・イランイラン、ゼラニウム、ローズ
・カルダモン
・サンダルウッド
・フランキンセンス、ミルラ、ベンゾイン


AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」学習のポイント

AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント

原料植物名:ジャーマンカモミール
別名:カミツレ
科名:キク科

抽出部位:花
抽出法:水蒸気蒸留法


・世界各地で観賞用やハーブとして栽培される。
・花は甘くフルーティーでリンゴのような香りを持つ。
・ハーブティーとして世界中で愛飲される。
・ローマンカモミールと同じキク科だけど、ジャーマンカモミールは一・二年草。
・精油は、カマズレンという成分を含み、濃い青色が特徴。
・カマズレンは生花には含まれないが、蒸留過程で作られる。

※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。

注意・免責事項
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参考文献

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