ブラックペッパー Black Pepper

精油図鑑

心と体を温める爽やかでスパイシーな香りの精油

植物情報

原料植物名:コショウ
別名:ペッパー、マリチ(サンスクリット語)
科名:コショウ科
学名:Piper nigrum
主な産地:インド、スリランカ、マレーシア、インドネシアなど

インド南西部、ケーララ州を中心とする西ガーツ地方原産のつる性多年草。熱帯の森林で樹木などに絡みつきながら生長し、現在ではインドをはじめ、インドネシア、マレーシア、ベトナムなど世界各地の熱帯地域で栽培されています。
ブラックペッパーは4000年以上にわたってインドと東南アジアの交易で利用されてきた、世界でも歴史の古いスパイスの一つ。小さな白い花を穂状につけ、その後に緑色の果実を実らせます。この果実を未熟なうちに収穫して乾燥させたものが、私たちがよく知る黒胡椒です。

古代エジプトでは、紀元前13年に亡くなったファラオ、ラムセス2世のミイラの鼻腔からブラックペッパーの粒が見つかっており、古くから遠方との交易によって運ばれていたことがうかがえます。

中世ヨーロッパでは非常に高価な交易品として扱われ、税や通行料などの支払いに使われた記録もあります。その高い需要は、インドへの海路を求めるポルトガルなどの航海を促す一因となり、大航海時代の歴史とも深く関わっています。

精油情報

抽出部位:果実
抽出法:水蒸気蒸留法
色:無色
揮発度:ミドルノート
香りの強さ:中
香調:スパイシーノート
主な成分:β-カリオフィレン、d -リモネン、α-ピネン、δ-3-カレン、β-ピネン、酢酸リナリル、サビネンなど。

温かみのあるスパイシーさに、やや苦味のある柑橘を思わせる爽やかさを感じる香り。
直接嗅ぐと、ペッパーミルで挽いたばかりの黒胡椒のような、ピリッとした香りが立ち上がります。
ムエットなどで香りを試すと、胡椒特有の刺激的なスパイシーさはやや穏やかに感じられます。
時間の経過とともにスパイシーさは少しずつ和らぎ、温かみのある優しい甘さへと変化していきます。

精油の働き

スパイシーな温かみのある香りは、心と体を刺激し、温めるように働きかけます。
冷え切った心に活力を与え、情熱を取り戻したいときに。

体を温め、血行や全身の巡りをサポートし、体を動かしやすくするのにも役立ちます。
スポーツ後の筋肉のこわばりや打ち身のケア、消化を助けたいときや便通が気になるときにも利用されます。

また、瞑想中に眠ってしまったり、ぼんやりして集中しにくいとき、注意力を高めたいときにもおすすめの香りです。

利用シーン

アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。

心:気持ちが冷え込んでいるときや、やる気・情熱を取り戻したいときに。温かみのある香りが心を刺激し、前向きな気持ちをサポートします。

体:冷えや血行が気になるとき、運動後の筋肉のこわばりや打ち身のケアに。体を温め、全身の巡りをサポートします。食べ過ぎや消化が重く感じられるとき、便通が気になるときに。消化をサポートし、すっきりとした感覚を取り戻したいときに利用されます。

肌:皮膚刺激があるため敏感肌の人には注意が必要です。

生活:瞑想中に眠くなってしまうときや、頭がぼんやりして集中しにくいときに。注意力を高めたい作業や、気持ちをシャキッと切り替えたい場面にもおすすめです。

主な作用:強壮、刺激、抗菌、消化促進、鎮痛、利尿、リンパ排出促進作用など。

おすすめの使い方


芳香浴、吸入など。

注意

  • 妊娠初期、分娩前後は使用を控える。
  • 妊娠後期、授乳中は半分以下の濃度で使用する。
  • 酸化したものや古くなったものは使用しない。
  • 皮膚刺激がある。

スピリチュアル

チャクラ:③太陽神経叢、⑤スロート(④ハート)

  • 落ち着きのある熱意。
  • 心への刺激作用と、体にエネルギーを与える賦活作用がある。
  • 人生に行き詰まりを感じた時に腰をあげる手助けをする。
  • ハートチャクラとスロートチャクラのブロックを動かす手助けをする。

アーユルヴェーダ

ドーシャへの影響:V↑、P↑、K↓
エネルギーの質:熱、乾燥性

相性の良い精油

・ジュニパーベリー、バジル
・オレンジ、ベルガモット、レモン、グレープフルーツ
・イランイラン、ローズ
・ジンジャー、アニスシード、ナツメグ
・シダーウッド、サイプレス、サンダルウッド
・フランキンセンス


AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」学習のポイント

AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント

原料植物名:コショウ
別名:ペッパー
科名:コショウ科

抽出部位:果実
抽出法:水蒸気蒸留法


・インド南部から東南部の海岸地方のつる性の植物。
・中世ヨーロッパでは金と同様の高価な価値があり、その需要が増えたことが大航海時代をもたらしたと言われている。
・消化を促す作用や血行を良くする作用があると言われている。
・β-ピネンの持つ、やや苦味のある爽やかな柑橘系の香りが特徴。
・皮膚刺激がある。

※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。

注意・免責事項
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参考文献

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