心と体をグラウンディングさせる深みのある土のような香りの精油
植物情報
原料植物名:パチュリ
別名:パチョリ
科名:シソ科
学名:Pogostemon Patchouli (Pogostemon Cabin)
主な産地:インドネシア、中国、マレーシア、ブラジル、スリランカなど
インド原産の多年草で、現在ではインドネシアや、熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されています。
高さ60〜90cmほどに成長し、柔らかな毛に覆われた大きな葉を持つのが特徴です。
「パチュリ(Patchouli)」という名前は、タミル語の「Pathai ellai(緑の葉)」に由来するといわれています。(諸説あり)
精油は主に葉や茎葉から抽出されます。刈り取った植物を数日間乾燥させた後、さらに納屋などで発酵・乾燥させることで、パチュリ特有の深みのある、重厚で土を思わせる香りが生まれます。
香水や香料のほか、伝統的な植物療法、虫よけ、お香などにも利用されてきた植物です。
精油情報
抽出部位:葉
抽出法:水蒸気蒸留法
色:オレンジ〜薄い茶色
揮発度:ベースノート
香りの強さ:中(〜強)
香調:フローラルノート
主な成分:パチュリアルコール、α-ブルネセン、セイケレン、γ-パチュレン、α-パチュレン、β-カリオフィレン、アロマデンドレンなど。
重みのある土を思わせる、湿り気と深みのある独特な香り。パチュリには「ダーク」と「ライト」と呼ばれるタイプがあり、蒸留方法や蒸留器の素材などによって、精油の色や香りに違いが生まれます。一般に鉄製の蒸留器で蒸留されたものは濃い色と重厚な香りを持つ「ダーク」、ステンレス製の蒸留器で蒸留されたものは比較的明るい色と軽やかな香りを持つ「ライト」と呼ばれています。
香水では、香り全体に重みや奥行きを与えるベースノートとして使われ、柑橘系などの揮発しやすい香りを長く保つ保留剤としても重要な素材です。重厚で落ち着いた香りは、男性用香水にもよく利用されています。
18世紀頃にはインドからヨーロッパへ伝わり、シルクなどの交易品とともに運ばれたといわれています。香りの強いパチュリは、輸送中の衣類や布を虫から守るためにも利用され、その後ヨーロッパでは東洋を思わせるエキゾチックで高級な香りとして人気を集めました。
精油の働き
重みのある落ち着いた香りは、気持ちを穏やかにし、心と体のグラウンディングに役立ちます。
体では、静脈やリンパの流れ、体内の水分バランスに関わるケアに利用され、むくみや筋肉痛、腰痛などにも用いられます。また、古くから催淫作用のある香りとしても知られています。
肌では、乾燥による肌荒れや湿疹、あかぎれなどのケアに利用され、肌を健やかに保つために役立ちます。
独特で重厚な香りは好き嫌いが分かれやすく、ブレンドでは少量から加えるのがおすすめです。
また、香りに対する反応には個人差があり、鎮静的に感じる人もいれば、反対に刺激や活性を感じる人もいます。
利用シーン
アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。
心:気持ちが落ち着かないときや、地に足がつかないように感じるときに。重厚な香りが心を穏やかにし、グラウンディングをサポートします。
体:脚のむくみや重だるさ、筋肉痛、腰まわりの疲れなどのケアに利用されます。また、官能的な香りから、気分を高めたいときにも用いられます。
肌:乾燥による肌荒れやあかぎれ、湿疹など、乾燥や肌荒れが気になるときのケアに利用されます。
生活:深みのある香りで落ち着いた空間をつくりたいときや、瞑想・ヨガなどグラウンディングを意識したいときに。衣類の虫除けにも。香りが非常に個性的なので、ブレンドでは少量から加えると使いやすい精油です。
主な作用:静脈強壮、抗菌、抗真菌、鎮静、刺激、瘢痕形成作用など。
おすすめの使い方
芳香浴、沐浴、吸入、湿布、トリートメント、手作りコスメなど。
注意
- 妊娠初期、分娩前後の使用は控える。
- 妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度までに。
- 持病のある方、投薬中の方はご使用前に医師に相談する。(薬物相互作用)
スピリチュアル
チャクラ:①ベース、②セイクラル
- 全般的なエネルギーの防御に。
- グラウンディングさせる、グラウンディングを助ける。
- 深い覚醒した瞑想レベルに。
アーユルヴェーダ
ドーシャへの影響:V↓、P↓、K↑
エネルギーの質:保温
相性の良い精油
・クラリセージ、ゼラニウム、レモングラス
・レモン、グレープフルーツ、プチグレン
・イランイラン、ラベンダー、ネロリ、ローズ
・クローブ、シナモン、ブラックペッパー
・シダーウッド、サイプレス、サンダルウッド、ローズウッド
・フランキンセンス
AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」学習のポイント
AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント
原料植物名:パチュリ
別名:パチョリ
科名:シソ科
抽出部位:葉
抽出法:水蒸気蒸留法
・インドネシアなど熱帯アジア原産の多年草。
・カシミール地方では衣類の虫除けとして布地に挟んで愛用されてきた。
・揮発しにく性質から香りを長く止めるための保留剤として用いられる。
・香料として広く使われており、特にエキゾチックな香りのフレグランスに多く使われている。
※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。
注意・免責事項
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参考文献
