ローズ (アブソリュート) Rose Absolute

精油図鑑

咲きたてのバラを思わせる濃厚で甘く、みずみずしさのあるバラの香り

植物情報

原料植物名:ローズ(プロヴァンス)、キャベジローズ
別名:ロサ・ケンティフォリア、ローズ・ド・メイ、フレンチローズ、ハンドレッドリーブスローズ
科名:バラ科
学名:Rose centifolia
学名の異名:Rose gallica L.var.centifolia
主な産地:トルコ、フランス、ブルガリア、モロッコ

「花の女王」とも称されるセンティフォリアローズ(Rosa × centifolia)は、幾重にも重なる花びらと、甘く気品あふれる香りが特徴のバラです。
その美しさと芳香は古くから人々を魅了し、愛と美の象徴として世界中で親しまれてきました。

バラには園芸品種を含めると数千種類もの品種がありますが、精油の原料として利用されるのは、その中でもごく一部です。
センティフォリアローズは17世紀頃にオランダで育成されたとされ、現在では主にフランス・グラースをはじめ、モロッコやエジプトなどで栽培されています。

古代ギリシャや古代エジプト、イスラム文化圏では、バラは神話や宗教儀式にもたびたび登場し、薬用植物としてだけでなく、化粧品や香料、装飾など幅広い用途で利用されてきました。
現在も「愛と美」を象徴する花として、多くの文化に受け継がれています。

精油情報

抽出部位:花
抽出法:揮発性有機溶剤抽出法(アブドリュート)
色:深みのあるワインレッド、赤色
揮発度:中
香りの強さ:ミドル(〜ベース)ノート
香調:フローラルノート
主な成分:ℓ-シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、オイゲノール、ローズオキサイドなど

ローズアブソリュートは、早朝に花を一輪ずつ丁寧に手摘みし、収穫した花を溶剤で抽出することで、生花に近い豊かな香りや深みのある甘さが表現されます。
約2,000輪もの花からわずか1gほどしか採取できないといわれ、その希少性から精油の中でも特に高価なものとして知られています。

水蒸気蒸留で得られるローズオットーとは異なり、熱の影響を受けにくい抽出法で製造されるため、お花屋さんに並ぶバラを思わせる濃厚で甘く、みずみずしさのあるバラそのものの香りをそのままの香りが特徴です。
香りの持続性にも優れ、高級香水の原料としても高く評価されています。

ローズオットーよりも濃厚で甘く、蜂蜜や熟した果実を思わせる深みのある香りと表現されることが多く、余韻が長く続くのも特徴です。
これは、揮発しにくい芳香成分を含むため、時間の経過とともに豊かな香りがゆっくりと広がるためと考えられています。

一方で、香りの印象は産地や抽出条件、ロット、保管状態などによって変化しやすく、感じ方にも個人差があります。そのため、人によってはローズオットーよりもフレッシュで生花に近い香りとして感じられることもあります。
心を優しく包み込むような華やかな香りは、古くから幸福感や安らぎをもたらす香りとして愛され続けています。

精油の働き

心に深い安らぎと幸福感をもたらし、感情のバランスを整える代表的な精油です。
甘く華やかな香りは、女性特有のゆらぎに寄り添う香りとしても親しまれ、リラックスしたいときや、自分自身をいたわる時間におすすめの精油です。

ローズアブソリュートは香りが非常に濃厚で持続性が高いため、少量でも豊かな芳香を楽しめます。
ブレンドでは全体を優雅にまとめ、香りに深みと奥行きを与えるベースとしても活躍します。

利用シーン

アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。

心:不安や緊張、悲しみやストレスなど、揺らいだ心を癒し穏やかな状態にしたいときや、前向きな気持ちになりたい時などに利用されます。

体:月経前のイライラや月経不順、更年期時期の女性ホルモンによるトラブルを和らげたい時や、穏やかな眠りを得たいときにも利用されます。

肌:肌を健やかに保ち、乾燥や年齢とともに変化する肌のコンディションを整える目的でも古くから利用されてきました。

生活:ヨガや瞑想、バスタイムなど、自分に対するご褒美や、自分自身を慈しみ、心を満たす特別な時間の利用におすすめです。

主な作用:リラックス、抗不安、ホルモンバランス調整、抗炎、収れん、保湿、皮膚細胞賦活、抗酸化作用など。

おすすめの使い方


芳香浴、吸入、トリートメント、手作りコスメなど。

注意

  • 敏感肌や、肌の弱い人は抽出時の残留成分によって刺激を感じることもあるため、肌への使用は低濃度に。
  • 妊娠中や授乳中は使用を控える。

スピリチュアル

チャクラ:②セイクラル、④ハート、⑦クラウン

  • 愛するエネルギーを強化し、悲しみで閉じたハートチャクラを癒す。
  • ハートチャクラを開きあいし、愛される手助けをする。
  • 全ての芸術においての創造力を高める
  • 性的関係をスピリチュアルなものにする手助けをする。
  • クラウンチャクラが開くのを促し、神の光を自己受容させるのを助ける。

アーユルヴェーダ

ドーシャへの影響:V:↓ P:↓ K:↑もしくは(K:−)
エネルギーの質:冷却、滑性

相性の良い精油

・クラリセージ、ラベンダー
・オレンジ、プチグレン
・イランイラン、ゼラニウム
・コリアンダー、ブラックペッパー
・サイプレス、サンダルウッド、
・フランキンセンス、ベンゾイン


AEAJ アロマテラピー検定 1/2級 「精油のプロフィール」学習のポイント

AEAJ アロマテラピー検定 1級 /2級「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント

原料植物名:キャベジローズ
別名:ロサ・ケンティフォリア
科名:バラ科

抽出部位:花
抽出法:揮発性有機溶剤抽出法(アブソリュート)


・たくさんの花からわずかな量しか取れない貴重な精油。
・精油は赤色。
・ローズオットーに比べ、フローラルな甘さが強く香りが長く残るのが特徴。
・香料として多くのフレグランスに使われている。

※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。

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参考文献

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