穏やかな深みと土を思わせるグラウンディングの精油
植物情報
原料植物名:ベチバー
別名:カスカスガヤ、クス、クスクス、ベティバー
科名:イネ科
学名:Vetiveria zizanoides,Chrysopogon zizanoides
主な産地:インド、インドネシア、ハイチ、レユニオン島、マダガスカルなど
インドやジャワなど、熱帯地方を原産とする多年草。草丈は1.5〜2mほどに成長し、根は地中深くまで長く伸び、条件によっては数mに達します。
根が網目状に広がり、土壌をしっかりと保持することから、農地の土壌流出を防ぐ目的で植えられています。また、土壌の水分保持や、特定の重金属などの吸収にも利用され、土壌環境の保全に役立てられています。
ジャワなどでは、葉を扇や敷物などの素材として利用するほか、風を通し、ほのかな香りを楽しめるすだれにも用いられてきました。
精油情報
抽出部位:根
抽出法:水蒸気蒸留法
色:濃い茶色
揮発度:ベースノート
香りの強さ:(中〜)強
香調:ウッディノート、アーシーノート
主な成分:クシモール、ベチセリネノール、ベチボン、β-ベチボンなど。
根から抽出される精油は、深みのある土を思わせる香りが特徴です。
湿り気を帯びた素朴で落ち着きのある香りは、古民家を思わせるような、どこか懐かしく穏やかな印象を与えます。
粘性が高く、香りが長く持続することから、香水では香りを保つ保留剤としても利用されます。
スモーキーでアーシーな深みのある香りは、男性用香水にもよく用いられます。
時間の経過とともに香りに丸みが生まれ、より成熟した上品な印象へと変化していくのも魅力です。
また、深く落ち着いた香りに、官能的な魅力や催淫的な印象を感じる人もいます。
精油の働き
深みのある土を思わせる香りは、心を落ち着かせ、地に足のついた感覚を取り戻すグラウンディングに役立ちます。
緊張やストレスで気持ちが落ち着かないときに、安心感とリラックスをもたらします。
体の冷えや筋肉のこわばり、疲労感のケアに用いられ、乾燥肌の保湿にも役立ちます。
また、昆虫に対する忌避作用も研究されており、暮らしの中での害虫対策にも利用されています。
利用シーン
アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。
心:深みのある落ち着いた香りは、緊張やストレスで乱れた気持ちを穏やかに整えます。気持ちが浮ついて集中できないときや、不安を感じるときに、グラウンディングとリラックスを促す香りとして利用されます。
体:体の冷えや筋肉のこわばり、疲労感が気になるときのトリートメントに用いられます。ゆっくりと深呼吸しながら香りを楽しむことで、心身を休める時間にも役立ちます。
肌:保湿を目的としたスキンケアに利用され、乾燥が気になる肌をなめらかに整えます。年齢に伴う肌の変化が気になるときにも、植物油などに希釈して取り入れられます。
生活:瞑想時のグラウンディングとセンタリングや、チャバネゴキブリやクロゴキブリへの忌避効果が報告されており、キッチンや水回りなどの害虫対策にも使用されています。
主な作用:鎮静、鎮痛、強壮、保湿作用など。
おすすめの使い方
芳香浴、沐浴、吸入、湿布、トリートメント、手作りコスメなど。
注意
- 妊娠中、授乳中は使用を控える
- イネ科アレルギーの人は注意が必要
スピリチュアル
チャクラ:①ベース、③太陽神経叢
- 強力なグラウンディングとセンタリング、全ての主要チャクラに働きかけ、バランスをとる。
- 精神と大地を繋ぎ、目的意識を持たせる。
- 他人からの向けられるネガティブなエネルギーからの防御。
- 極端な感情を鎮める。
アーユルヴェーダ
ドーシャへの影響:V↓、P↑、K↑
エネルギーの質:保温
相性の良い精油
・クラリセージ、ローズマリー
・オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット
・ラベンダー、ジャスミン、ネロリ
・コリアンダー、フェンネル
・シダーウッド、サイプレス
・フランキンセンス、ミルラ
AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」学習のポイント
AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント
原料植物名:ベチバー
別名:カスカスガヤ
科名:イネ科
抽出部位:根
抽出法:水蒸気蒸留法
・根は網状に近深く張るため、田や畑の土止めに植えられてきた。
・ジャワ島などでは根が織物として扇や敷物に用いられてきたり、涼風と香りを呼び込むすだれとして親しまれてきた。
・落ち着きのあるウッディ調の香りで、ベチベロールという成分が特有の土臭さを特徴づけている。
・グラウンディング、気持ちのたかぶりを鎮めてくれる。
・特定のゴキブリに対して忌避作用が報告されている。キッチンや水回りの害虫対策にも。
※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。
注意・免責事項
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参考文献
