アーユルヴェーダの台所|水分補給と飲み物

AYURVEDA

アグニについて

アーユルヴェーダでは、食べたものを消化・代謝する力を「アグニ」と呼びます。
アグニが健やかに働くことは、食べ物から必要な栄養を取り入れ、心身の健やかさを保つうえで大切だと考えられています。

アグニは、食べ物だけでなく、日々口にする飲み物とも深く関わっています。
アーユルヴェーダでは、何を飲むかだけでなく、どのくらいの量を、どのような温度で、どのように摂るかということも大切にします。
毎日の水分補給は、私たちが思っている以上に身近な習慣です。

この記事では、必要な水分量についての考え方や、白湯、お茶・コーヒーなど、アーユルヴェーダで考える日々の飲み物について紹介します。

必要な水分量について

「美容や減量のために、1日に○リットルの水を飲みましょう」といった情報を目にすることがありますが、必要な水分量は誰にとっても同じではありません。
暮らしている地域の気候や季節、活動量、食事内容などによっても変わります。

また、水分は飲み物だけから摂るものではありません。私たちは普段の食事を通して、野菜や果物などの食材からも自然に水分を摂り入れています。

アーユルヴェーダでは、健康的な食事の摂り方のひとつとして「よく噛んで食べる」ことも大切にしています。
食材を固形のまま飲み込むのではなく、口の中でしっかりと噛み、食材の形がわからなくなるくらいまで咀嚼することで、唾液の分泌が促され、消化の準備が整うと考えられています。
そのため、食事中や食後に大量の水分を摂ることは、せっかく促された消化の働きを妨げると考えられています。

喉が渇いたときには我慢する必要はありませんが、食事と一緒に大量の水分を流し込むのではなく、必要な分を少しずつ摂ることを意識してみましょう。

アーユルヴェーダで考える飲み物

白湯

起床後に一杯の白湯をゆっくり飲むことは、アーユルヴェーダでよく取り入れられている習慣のひとつです。
寝ている間に失われた水分を補いながら、温かい飲み物で身体を内側からゆっくり目覚めさせます。
冷たい飲み物よりも温かいもののほうがアグニを保ちやすいと考えられているため、日常の水分補給にも、常温または温かいものを取り入れることがすすめられています。

乳製品

牛乳などの乳製品は、冷たい状態よりも常温、または温めていただくほうがよいとされます。
量は少なめを基本に、特にカパが優勢な人は摂りすぎに注意します。

お茶・コーヒー

私たちの日常には、コーヒーをはじめ、茶葉からつくられる紅茶、緑茶、抹茶、ウーロン茶など、さまざまなお茶があります。製造方法や味わいはそれぞれ異なりますが、いずれもカフェインを含んでいます。
カフェインには眠気を覚まし、集中力を高めるような刺激作用がある一方、利尿作用もあるため、摂りすぎると身体の水分バランスに影響することがあります。
また、習慣的に多く摂ることで、カフェインへの依存や、摂取量を減らした際の頭痛などが起こることもあります。

アーユルヴェーダでは、カフェインを含む飲み物は身体を乾燥させる方向に働き、ヴァータを乱しやすいものとして考えられています。
そのため、日常的な水分補給の中心にはせず、量や飲むタイミングに配慮することが大切です。

日常的な水分補給には、麦茶、そば茶、ごぼう茶、黒豆茶、コーン茶などは、茶葉を使用しないため、カフェインを含まない飲み物を選ぶようにしてみてください。

また、スパイスを使ったチャイなど、カルダモンやシナモンなどのスパイスと一緒にお茶を楽しむ方法もあります。
カフェインを減らしたい場合は、無理に一度でやめるのではなく、少しずつ量を減らしていくのがおすすめです。
※カフェインの働きや、無理なく減らしていく方法については、こちらの記事で紹介しています。
▶︎「カフェインの身体の影響と断ち切り方のヒント」

ハーブティー

カフェインを含まないハーブティーも取り入れやすいものです。
ルイボスティーやカモミールティー、ミントティーなど、好みや体調に合わせて選んでみましょう。
ハーブや植物にはそれぞれ異なる性質がありますが1日に飲むのは2杯くらいまでとし、同じものを飲み続けるのではなく、種類を変えながら楽しむのもお勧めです。

スムージー

スムージーは、短時間でたくさんの野菜や果物を摂ることができる一方、咀嚼をせずに一度に多くの食材が流れ込むことで消化に負担がかかる場合があります。
また、氷をたくさん使って冷たくしたスムージーは、アグニを弱めると考えられています。
果物や野菜を摂るのは消化できる量と温度を配慮しながら、食事としてゆっくりいただくことも大切です。

アルコール

アルコールはラジャスを高め、身体を乾燥させる性質があると考えられています。
ヴァータとピッタを高め、カパを減らす方向に働くとされるため、体質やそのときの状態に合わせて、量には注意が必要です。
お酒を飲む場面では、ほろ酔い程度にとどめるようにしましょう。

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