前回の記事では、アーユルヴェーダにおける甘味の働きについて紹介しました。
甘味は6つの味の一つで「重い」「冷性」「油性」という性質を持ちます。
ヴァータ:↓甘味はヴァータを鎮める
ピッタ:↓甘味はピッタを鎮める
カパ:↑甘味はカパを増加させる
※例外:蜂蜜は甘味ですがカパを減らすといわれています。
アーユルヴェーダの本場インドやスリランカでは、ジャグリーや精製されていない自然な砂糖、蜂蜜などが古くから使われてきました。
では、日本でアーユルヴェーダの料理を作るときには、どのような甘味料を選べばよいのでしょうか。
こちらの記事では、日本でも比較的手に入りやすく、アーユルヴェーダの料理に取り入れやすい甘味料を紹介します。
お砂糖の種類と特徴
生の蜂蜜
アーユルヴェーダでも昔から使われてきた甘味料です。
はちみつを選ぶ際は、商品によって糖類や香料などが加えられていることもあるため、原材料表示を確認し、「非加熱」「生」「Raw Honey」などと記載されているものを選びます。
加熱処理されたものは、アーユルヴェーダではアーマと呼ばれる未消化物(毒素)を生むとされています。そのため、お料理に使う際にもドレッシングなど常温などで使用するか、加熱調理したものに後からかけるなどの工夫が必要です。
アーユルヴェーダでは甘味はカパを上げるとされていますが、蜂蜜は体内で熱を作りヴァータとカパを減らします。一方、ピッタが強い場合や摂り過ぎには注意が必要とされています。
※1歳未満のお子さんに加熱・非加熱に関わらず蜂蜜は絶対に与えないでください。
メープルシロップ
メープルシロップは、アーユルヴェーダでは比較的冷性の甘味として扱われ、ピッタを落ち着かせる甘味料のひとつと考えられています。
ただし、メープルシロップも糖を含む甘味料です。「白砂糖より自然だから、たくさん使っても大丈夫」と考えるのではなく、少量を香りや風味を楽しむために使うとよいでしょう。
また、商品によって製造方法や成分が異なるため、甘味料として使う場合は原材料や加工方法も確認して使うと良いです。
ブラウンシュガー・粗糖
ブラウンシュガーや「ブラウンシュガー風」の砂糖にはさまざまな製品があります。
色が茶色いからといって、必ずしも未精製・無加工というわけではありません。
色だけで判断せず、原材料や製法を確認することが大切です。
料理に使うのであれば、私は「粗糖(ローシュガー)など、できるだけシンプルなものを少量」という考え方を取り入れてもよいと思います。
アーユルヴェーダの知恵を取り入れるときに、必ずしも現地の食材を揃える必要はないと思います。
今いる土地で手に入りやすいものを知り、季節や体調などを考えながら選んでいくことで、アーユルヴェーダを特別なものから身近な存在として受け入れ、続けていくことができると感じます。
アーユルヴェーダの調理に纏わるヒントをシリーズで紹介しています。
過去の記事はリンクから一覧でご覧いただけます。
▶︎「アーユルヴェーダの台所」実践シリーズ
外食やコンビニ、お弁当、人付き合いなど、日常生活の中で無理なく続けるためのヒントは、こちらで紹介しているので参考になさってください。
▶︎「アーユルヴェーダの食事」実践シリーズ
