バニラを思わせる温かみのある甘い香りの精油
植物情報
原料植物名:安息香の木(アンソクコウノキ)
別名:アンソクコウジュ
科名:エゴノキ科
学名:Styrax benzoin,Styrax tonkinensis
主な産地:インドネシア、タイ、ラオス、ジャワなど
東南アジアを中心とする亜熱帯地域に生育するエゴノキ科エゴノキ属の高木。
樹皮に傷をつけると、粘性のある樹脂が分泌され、空気に触れて固まったものが採集されます。
甘くバニラを思わせる香りを持つ樹脂は、古くから香料や薫香、伝統医学などに用いられてきた歴史があります。
古代エジプトの香料「キフィ」にも、甘い香りをもたらす素材として使われたとされています。
ベンゾインは、「安息香(アンソクコウ)」という名でも知られ、伝統的に呼吸器の不調などに用いられてきました。
精油情報
精油の別名:安息香
抽出部位:樹脂
抽出法:揮発性有機溶剤抽出法(レジノイド)
色:明るい茶色〜濃い茶色
揮発度:ベースノート
香りの強さ:強
香調:バルサム・レジンノート、バルサミックノート
主な成分:安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、安息香酸など。
バニラを思わせる甘く温かみのある香りが特徴です。
粘性が高く、揮発しにくいため、香水の保留剤として利用されます。
一般的に流通しているものには、扱いやすいように希釈された製品が多く、25〜50%程度に希釈されたものが見られます。
甘いお菓子を連想させる香りの中に、やわらかなパウダリー感も感じられます。
濃度が高くなるにつれて、香りに深みと重厚感が増し、シックで上品な大人の印象へと変化します。
温かみのある甘い香りは、気持ちを和らげ、ほんわかせてくれます。
精油の働き
バニラを思わせる甘く温かみのある香りは、不安や緊張、ストレスなどでこわばった心を和らげ、穏やかで明るい気持ちへと導きます。
伝統的に呼吸器の不調や、冷えを伴う不調のケアにも用いられてきました。
保湿性に優れ、乾燥した肌を柔らかく整える働きも特徴です。
香水では揮発を遅らせ、香りに深みと持続性を与える保留剤として利用されます。
利用シーン
アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。
心:不安や緊張、ストレス、怒りなどで乱れた気持ちを穏やかに整えます。甘く温かみのある香りが、心に安らぎと安心感をもたらします。
体:伝統的に、呼吸器の不調や冷えを伴う不調のケアに用いられてきました。温かみのある香りは、風邪の季節のリラックスタイムにも適しています。
肌:保湿を目的としたスキンケアに利用され、乾燥による肌のごわつきを整え、柔らかな肌を保つのに役立ちます。
※敏感の肌の方は、低濃度から利用してください。
生活:香水やルームフレグランスに甘く深みのある香りを加え、香りを長持ちさせる保留剤として利用されます。お菓子を思わせる温かな香りは、くつろぎの時間にもよく合います。
主な作用:去痰、抗炎症、抗カタル、創傷治癒、鎮静、保湿作用など。
おすすめの使い方
芳香浴、吸入、手作りコスメなど。
注意
- 低リスクの皮膚感作があります。敏感肌の人は低濃度から使用する・
- 妊娠中、授乳期間中は使用しない。
- 妊娠後期、授乳期間中は半分以下の濃度で使用する。
スピリチュアル
チャクラ:①ベース、④ハート、⑤スロート
- ベースチャクラの活性化に。
- 身体的強さやエネルギーが欲しいときに。
- 心を鎮め浄化する。怒りの感情を手放したいときに。
アーユルヴェーダ
ドーシャへの影響:V↓、P↓、K↓
エネルギーの質:熱、湿性
相性の良い精油
様々なブレンドに甘みをプラスしたいときにおすすめです。
・クラリセージ、ゼラニウム
・オレンジ。グレープフルーツ、ベルガモット、レモン
・イランイラン、ラベンダー、ジャスミン、ローズ
・サイプレス、サンダルウッド、ローズウッド
・フランキンセンス、ミルラ
・ベチバー
AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」学習のポイント
AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント
原料植物名:アンソクコウノキ
別名:アンソクコウジュ
科名:エゴノキ科
抽出部位:樹脂
抽出法:揮発性有機溶剤抽出法(レジノイド)
・東南アジア原産で熱帯地域に生息する高木。
・樹皮に切り込みを入れ、その傷口から、粘性のある樹脂が出て、空気に触れると固まる。
・バニリンという成分が含まれ、バニラのような甘い香りが特徴。
・咳、気管支炎をはじめ呼吸器系のトラブルに用いられてきた。
・香りの保留剤として使用される。
※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。
注意・免責事項
アロマテラピーは医療行為ではありません。本サイトに掲載している内容は、精油に関する一般的な情報や伝統的な利用法、文献をもとにまとめたものであり、効果や効能を保証するものではありません。
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参考文献
