メリッサ Melissa

精油図鑑

ミツバチが好む柑橘の清涼感と奥行きのあるハーバル感のある香りの精油

植物情報

原料植物名:メリッサ
別名:レモンバーム、セイヨウハッカ
科名:シソ科
学名:Melissa officinails
主な産地:イギリス、イタリア、フランス、ドイツなど

地中海沿岸から西アジアにかけてを原産とする多年草で、草丈は30〜90cmほどに育ちます。
とても丈夫で繁殖力が強く、ヨーロッパ各地に広く分布しています。
冬に地上部が枯れても、春から夏にかけて再び成長する生命力の強い植物です。

メリッサという名前は、ギリシャ語で「ミツバチ」を意味する言葉に由来します。
夏に咲く花がミツバチを引き寄せることから、この名がつけられたと言われています。

16世紀のスイスの医師パラケルススは、メリッサを「エリクシール(万能薬、不老不死の妙薬)」と称えたと伝えられています。この逸話からも、メリッサが古くから貴重な薬草として評価されてきたことがうかがえます。

精油情報

抽出部位:花と葉
抽出法:水蒸気蒸留法
色:淡黄色
揮発度:トップ〜ミドルノート
香りの強さ:中〜強
香調:ハーバルアロマティックノート、シトラスノート
主な成分:ゲラニアール、ネラール、β-カリオフィレン、シトロネラール、カリオフィレンオキシドなど。

メリッサ精油は、レモンを思わせる爽やかさの中に、草のようなハーバル感やほのかな甘さを感じる、奥行きのある香りが特徴です。
原料となるメリッサはシソ科の植物ですが、精油の含有量が非常に少なく、収油率は生の植物からの水蒸気蒸留で約0.01〜0.02%程度とされることもあります。
そのため、ローズやジャスミンと並ぶ高価な精油の一つとして知られています。
純粋なメリッサ精油は「真正メリッサ」「トゥルーメリッサ」などと呼ばれます。
一方、市場にはレモングラスなどの精油をブレンドした製品も流通しています。

購入時には、学名 Melissa officinalis の精油が使用されているか、原材料や成分表示を確認することが大切です。主な芳香成分には、ゲラニアール、ネラール、シトロネラールなどがあります。これらの成分の組成は、産地や栽培環境、収穫時期、抽出方法などによって異なります。
柑橘系の明るさとグリーンな印象が調和した、繊細で複雑な香りを楽しめる精油です。

精油の働き

メリッサ精油は、緊張や不安を感じる心に寄り添い、穏やかな気持ちを取り戻すために利用されます。
神経の緊張や精神的な疲労を感じるとき、気持ちを落ち着かせ、リラックスしたい場面に適しています。
心身の緊張に伴う消化器系の不快感や、休息を取りたいときのセルフケアにも用いられます。
肌のかゆみや炎症に関して伝統的な利用が知られています

利用シーン

アロマテラピーでは次のような場面で利用されています。

心:緊張や不安、落ち着かない気持ちを和らげたいときに利用されます。精神的な疲労を感じるときや、気持ちを切り替えて穏やかに過ごしたいときにも適しています。

体:緊張に伴う胃腸の不快感など、心身の緊張が気になるときの芳香浴に利用されます。
就寝前のリラックスタイムに香りを取り入れ、休息しやすい環境を整える方法もあります。
また、月経前や月経中の不快感に対して伝統的に用いられてきました。

肌:古くから肌のかゆみや湿疹などに役立てられてきました。

生活:心と体の緊張を解きほぐし、穏やかな睡眠に向けて一日の終わりに利用したり、グループ瞑想など、参加者が共通の目的に意識を向ける環境作りにも用いられます。



主な作用:抗うつ、抗炎症、鎮静、鎮痛、消化促進、神経強壮作用など。

おすすめの使い方


芳香浴、吸入など。

注意

  • 妊娠中、授乳期間中は使用しない。
  • 皮膚刺激があります。
  • 2歳以下の乳幼児には使用しない。
  • 薬を服用している人は事前に医師に相談してください。

スピリチュアル

チャクラ:③太陽神経叢、④ハート

  • 人生の目的や意義を定めたいときに。
  • 過去生を思い出すことを助け「死」に対する理解を深める。
  • 残された時間を過ごす人と、見送る側の人に双方に安らぎを与える。
  • 自分の気持ちをはっきりと告げるのが苦手な人に。

アーユルヴェーダ

ドーシャへの影響:V−、P↓、K↓
エネルギーの質:冷却、温性

相性の良い精油

・ゼラニウム、バジル、ミント、タイムリナロール、ローズマリー
・ベルガモット
・ラベンダー、ローズ、ローマンカモミール
・ユーカリ、サイプレス、パイン、パチュリ、ローズウッド
・ベンゾイン


AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」学習のポイント

AEAJ アロマテラピー検定 1級 「精油のプロフィール」覚えておきたいポイント

原料植物名:メリッサ
別名:レモンバーム、セイヨウハッカ
科名:シソ科

抽出部位:葉
抽出法:水蒸気蒸留法


・地中海沿岸の多年草。冬になると地上部は枯れるが、土の中の根が春に芽を出し、夏には60cmほどの背丈に育つ。
・メリッサはギリシャ語で「ミツバチ」を表し、ミツバチが花を好むことからつけられたとされる。
・爽やかで、ややハーバル感のあるレモン様の香りが特徴。
・たくさんの葉からわずかしか得られない貴重な精油。
・皮膚刺激がある。


※この項目は、AEAJアロマテラピー検定の学習をサポートする目的で作成したオリジナルコンテンツです。AEAJの公式教材ではありません。受験の際は最新の公式テキスト・試験要項もあわせてご確認ください。

注意・免責事項
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参考文献

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