セサミオイル|特徴や働き、セルフケアのヒント

AYURVEDA

セサミオイルの特徴

アーユルヴェーダのケアでよく使われるオイルの一つにセサミオイル(ごま油)があります。
ごま油と言うと和食や中華などで使われる香ばしい香りの焙煎されたものを想像される方もいらっしゃいますが、アーユルヴェーダで使用するセサミオイルは原料となる胡麻から低温圧搾法で抽出された生の油です。それを「キュアリング」と呼ばれる熱処理を施したあとのオイルを指します。

アーユルヴェーダには理想的な日々の暮らし方の指針に「ディナチャリヤ」と呼ばれるものがあります。その中で朝と夜に行うケアにも使われる親しみのあるオイルのひとつです。

セサミオイルは、私たちの最大の器官である肌を癒し、筋肉を強く、髪をなめらかにする手助けをしてくれます。また、パソコンやスマートフォンなどで過敏になった神経系を落ち着かせ、温める作用があるので冷え性の方にも適したオイルです。

この記事では、主にアーユルヴェーダでのセサミオイルの体に作用する働き、簡単な使い方について紹介しています。

※セサミオイルのキュアリングについてはこちらの記事をご覧ください。
セサミオイルのキュアリング

セサミオイルのはたらき

身体を温める

セサミオイルの優れた温性は、手足などの身体の冷え対策に用います。
冷え性の方や暖かい地域に住んでいる方、夏場でもエアコンによって手足が冷たいと感じている方も多いと思います。
そんな方には、夜の入浴後にセサミオイルを使ったマッサージを行うことをおすすめします。
やり方は、入浴後に足裏にオイル塗布して20分程かけてオイルを身体に浸透させて拭き取るだけです。とても簡単ですが夏場でも冷えが気になる方にはお勧めです。

保湿

アーユルヴェーダでは、頭皮のトリートメントや髪、肌の保湿はもちろん、鼻腔や口腔内の保湿にも使用します。
アーユルヴェーダのディナチャリア(理想的な生活習慣)には起床後に行う「鼻洗浄」というものがあります。
これは、人肌に温めたお湯と塩、専用の器具(ネティポット)を使って鼻腔の洗浄を行うものです。その鼻洗浄のあとに、鼻腔にセサミオイルを1滴垂らして鼻腔内に潤いを与えます。
空気が乾燥しているときなどにも鼻腔内が潤って呼吸がしやすくなります。

口腔内の健康を保つ

歯を磨いた後に、セサミオイルを口に含み、歯と歯茎全体をすすぐことで虫歯の予防や口腔内の健康につながると考えられています。
(口をすすいだオイルはティッシュなどに捨てます。)

神経を落ち着かせる

首や、肩、後頭骨、こめかみ、耳まわりの辺りに塗布すると、緊張状態を和らげてくれたり過敏になった神経を落ち着かせてくれます。
オイルを塗布してトリートメントをすると、頭や首の凝りが軽くなり、思考がクリアになります。
また、気持ちがそわそわして落ち着かないときや緊張しているときなどにも、オイルを塗布してから少し目を閉じて過ごしたり、横になったりして、問題から距離を置いてご自身の内側に目を向けて静かな時間を過ごしてみるとよいと思います。

頭皮や髪の健康

頭皮に塗布し、マッサージを行うことで頭皮や髪の乾燥予防やフケ予防に。
血行が良くなることでや発毛・育毛にも良いといわれています。
頭頂からオイルを浸透させると、顔のくすみや血色をよくし、顔全体に明るさが増します。

子宮の浄化

アーユルヴェーダでは、セサミオイルは「子宮の浄化を促す」と表現されることがあります。
この場合の「浄化」とは、病気を治すことや何かを取り除くことを意味するのではなく、骨盤まわりの巡りや感覚を整え、体が本来持つ自己調整力が働きやすい状態をサポートする、という表現として用いられていると理解しています。
セサミオイルは、仙骨や腰回り、下腹部などにやさしく塗布するセルフケアとして用いられ、月経時の違和感や冷え、緊張感の緩和を目的に取り入れられることがあります。
私自身も日常のケアとして取り入れています。
痛みや違和感が長く続く場合や、気になる症状がある場合には、医療機関での確認が必要になることもあります。

「子宮の浄化」についてと、女性のセルフケアとしての捉え方については、別の記事でより詳しく紹介します。

セルフケアについて

オイルケアに必要な準備
部屋で行う場合は身体が冷えない温度に室温を設定します。浴槽などで行う場合は床に滑り止めになるものなどの準備をします。
オイル塗布やマッサージを行なうときは、汚れても良い衣服やバスタオルなどの大判なタオル、フェイスタオル、締め付けのない靴下を準備しておきます。天然素材が理想ですが、オイルは落ちにくいので古くなった衣類などを使用するのも良いと思います。

オイルケア中の過ごし方
必要な箇所にオイルを塗布したら、最低でも20分ほどリラックスしてオイルを身体に浸透していくのを待ちます。

オイルケア後
ホットタオルで拭き取るか、そのまま眠ってしまっても構いません。温かいシャワーで洗い流すときはボディーソープなどは使わずにお湯だけで流します。
特に浴室での足裏ケアの後はとても滑りやすくなるので転倒に気をつけてください。

体験談

私自身セサミオイルのケアで行っていることとそれによる変化などをご紹介します。

毎朝の鼻洗浄の後に点鼻する方法は、鼻腔洗浄後や冬の乾燥する時期の鼻の奥のツンとする感覚が和らぐのでお気に入りのお手入れの一つです。

パソコンやスマートフォンを使った作業に夢中になりすぎた日などは目の疲れや思考が働きすぎてしまうことや、イベントなどの人が多い場所で過ごす時間や、多くの人たちと話しをすることで神経が昂って寝つきが悪くなったときに、入浴前にセサミオイルを使った頭頂からこめかみ、首までのケアは行います。少しずつ思考や過敏になった神経が落ち着いていくのを感じられます。

また、冬場のつま先の冷えやかかとの乾燥予防を兼ねて、入浴後にセサミオイルでトリートメントを行っています。セサミオイルは質感がコックリとしていて保湿効果と保温効果が高いと感じています。

月経時に、軽い腹痛や腰痛があるときにはセサミオイルを仙骨や腰回り、足の付け根やお腹に塗布することで痛みが和らぎます。

セサミオイルを初めて使う方は、少量で市販されているアーユルヴェーダ用のものから試してみると良いと思います。
定期的に使うようになったら、自宅でも市販のごま油(生のごま油)から浸透を良くするための熱処理が簡単に行えるのでご自身でマッサージオイルを作るのもお勧めです。

※セサミオイルのキュアリングについてはこちらの記事をご覧ください。
セサミオイルのキュアリング

※本記事はアーユルヴェーダの伝統理論に基づく解釈を紹介するものであり、医学的効果や治療効果を示すものではありません。
※日本におけるアーユルヴェーダは医療ではありません。不調が長引く際などは専門の機関へ受診をするようにしてください。

タイトルとURLをコピーしました