ギーの作り方

FOOD

アーユルヴェーダの食生活に切り替える方法の中で、最も簡単なのが、普段使う油脂をギーに変えることです。市販品から試してみることをお勧めしていますが、慣れてきたらご自身で手作りされることをお勧めしています。
ギーは特別な調理技術がなくても自宅で手作りでき、必要な分だけ作れるシンプルな油脂でもあります。
手作りすることで、余計な人のエネルギーが入らず、地産地消の視点で素材を選べることや、成分表に頼る必要がないこと、コストを抑えられることなど、さまざまなメリットがあります。
本記事では、アーユルヴェーダの考え方に基づいた、やさしいギーの作り方をご紹介します。

なぜギーを摂り入れるのか?

アーユルヴェーダでは、「食べ物は薬」という考え方があり「医食同源」の考え方に基づき、食事は単に栄養を摂る行為ではなく、消化・吸収・心身の状態にまで影響を与えるものとして捉えられてきました。
ギーは、バターから水分や乳固形分を取り除いた純粋な油脂で、消化の火(アグニ)を過度に刺激せず、穏やかに支える油と考えられており、加熱に強く、酸化しにくいという調理上の特徴も持っています。
日常の炒め物や煮込みなど、幅広い料理に使いやすく、食生活全体を大きく変えずに取り入れられる点も大きな利点です。

アーユルヴェーダの食生活に切り替える際、スパイスを揃えたり、特別な料理を学んだりするのは少しハードルが高いと感じる方も、まず油脂をギーに変えることが勧められるのは、特別な知識や技術がなくても、日常の一部から無理なく実践できるためです。

※ギーについて詳しくご覧になりたい方はこちらの記事をご覧ください。
ギー(Ghee)とは?

手作りギーのメリット

・余計な人のエネルギーが入らないこと
・地産地消の視点で素材を選べること
・成分表に頼らず、何が入っているかを自分で把握できること
・必要な分だけ作れること
・コストを抑えられること

近年では日本でも入手しやすくなりましたが、そのほとんどが海外からの輸入品です。
牛が牧草を食べ、ミルクを絞り、そこから加工・梱包され、配送業者に渡り、海なり空を超えて日本へ…私たちが注文してから手元に届くまでにはさまざまな人が関わり、さまざまなエネルギーを持った人の手を経て届きます。
その時間経過と、国内の信頼できる業者さんから入手したバターを使用するのでは、新鮮さとプラーナに差が生まれるのは自然なことでしょう。
手作りには、余計なものが入っていないかを調べる必要もありません。
また、輸送コストが余分にかかっていない分、手作りはよりコストを抑えて自分の生活に必要な分だけ作ることができるなど市販品にはないメリットがあります。

準備

1人あたり、毎食大さじ1杯程度、1日大さじ3杯程度摂ると良いと言われています。共有されるご家族の人数や、使う用途や頻度によって作る量を決めてみてください。

  • 無塩バター
  • ステンレス製、またはほうろう鍋など。
    (テフロンなどのコーティング加工がされていないもの。)
  • ストレーナー、漉し器(ステンレス製の茶漉しでもOK。)
  • 清潔な耐熱性の容器(間口の広いガラス製がお勧め。)

キッチンは片付いた状態で始めます。マントラや「おいしくなりますように」など自分にとって違和感のないお祈りや神聖な言葉を唱えるのもいいと思います。
新月や満月の日に作れると良いですが、気持ちが沈んでいたり、イライラしているときは無理せずに気分が良い日に作るのをお勧めします。
出来上がるまでの時間は、季節や部屋の温度や火力、一度に作る量によって異なりますが、だいたい1kgで、30〜40分前後くらいです。

作り方

バターを鍋に入れ、中火にかけて溶かしていきます。
(写真は1.5Kgくらい)

溶かしているときは、混ぜずにゆっくり見守ります。部屋中が良い香りに包まれます。
バターが溶け始めて白い泡がふつふつと上がってきます。混ぜずに静かに見守ります。

白い泡が少なくなってきたら弱火にします。しばらくすると、固形の塊ができてきます。
これは牛が食べたものによって色や量が異なります。お鍋のアクをすくうように触りたい気持ちになりますがこのまま弱火で音が小さくなってくるのを待ちます。

音が小さくなってきたら火から降ろし、蓋をして自然に温度が下がるのを待ちます。
ある程度、温度が下がったら濾して保存容器に入れます。

温度が下がる前のギーは琥珀色が美しい満月のような色に仕上がります。この写真を撮影したときは約1.5kgの無塩バターから1kg強のギーができました。
写真の左側の黒いボトルは、種を抜いたデーツをボトルに入れてギーを注いだデーツのギー漬けです。

まとめ

日本人の暮らしの中にもアーユルヴェーダを取り入れるのは意外と簡単にできます。
何かを変えたいと考えるとき、1からすべて揃えて一気に変えるやり方もありますが、少しずつ自分のペースで無理なく続けられそうなことから取り入れていくと、自分の身体や心の変化にも気づきやすく、継続できるようになり三日坊主にならずに健康的な生活を身につけることがでるようになります。

アーユルヴェーダの1日の理想的な過ごし方を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
アーユルヴェーダではじめる自然に寄り添う暮らし方のヒント

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