愛と調和を象徴するチャクラ
チャクラとは?
チャクラとは、サンスクリット語で「円」「車輪」「運命」「永遠」などの意味を持ち、生命エネルギーが集まり、全身に配分されるエネルギーセンターのことです。その人の環境や感情、健康状態や様々な要因によって常に変化をしています。
こちらの記事では、7つ在ると言われている主要なチャクラの真ん中、4番目のにあるとされるアナハタ・チャクラ(ハート・チャクラ)についてアーユルヴェーダの視点を取り入れて書いています。
7つのチャクラのテーマなどはこちらの記事「チャクラについて」をご覧ください。
アナハタ・チャクラとは?
アナハタチャクラとは、サンスクリット語のana(~でない)。hata:(叩かれた)を意味し、何かにぶつかって生じる音ではなく、内側から響く音(ヴァイブレーション)という意味があります。
アナハタチャクラは胸の中心や心臓のあたりにあるとされています。英語で「心」や「心臓」を意味するハート・チャクラ(Heart chakra)とも呼ばれています。
テーマやシンボルカラー
アナハタチャクラは、愛情、共感、調和、慈悲、つながりと関係しています。
主要7つのチャクラの中心の4番目にあたります。第1チャクラから第3チャクラまでの3つは物質的、現実的世界を表し、上位の3つは精神的、霊的世界を表します。アナハタチャクラはその中心で、物質界と魂の世界を愛と調和で架け橋のように繋いでいます。
シンボルカラーは緑ですが、純粋な愛を表すピンク色も関連しています。
チャクラとヨガ
スフィンクスのポーズ((Salamba Bhujangasana)や、橋のポーズ(Setu bandhasana)、ラクダのポーズ(Ustrasana)など、背中を反らして胸を開くアーサナが主にアナハタチャクラに働きかけます。
また、リストラティブヨガなどのリラックス効果の高いゆったりとしたヨガも穏やかに癒してくれます。
ヨガを行う際は第1チャクラから順にすべてのチャクラをバランスよく穏やかに整えていくように練習を行うようにしてください。
バランスが取れているとき (サットヴァな状態)
心から素直に自分を深く愛することができる。同様に他者に対しても愛を持って接することができる。自分と他者との関係において感情や行動のバランスが取れる。穏やかな慈悲の心を持ち、平和と調和を理解することが受け入れることができます。
アンバランスなとき(タマスな状態)
自分を愛することが難しく、他者に対しても純粋な愛を向けることができなくなる。他者に対して共感の心を持てず、心を閉ざしてしまいます。呼吸器系や心臓などの問題や鬱状態に陥りやすくなります。
活発すぎる時(ラジャスな状態)
自分を犠牲にしてでも他者を助けようという気持ちに駆られたり、自分を見失うほどに他人に感情を注ぐことも。
バランスを整える方法
- シンボルカラーの緑色、ピンク色を取り入れる。
- エメラルドやペリドット、ローズクオーツなどを身につける。
- ヨガを行う:スフィンクスのポーズや、橋のポーズ、ラクダのポーズなどを行う。
※1つのチャクラに働きかけるアーサナだけを行うのではなく、他のアーサナを含めた全身に働きかけるプラクティスを行うことが大切です。太陽礼拝なども練習に取り入れると良いと思います。 - アロマ:ローズ、ベルガモット、オスマンサスなど。
- 瞑想時のムードラ:フリダヤ ムドラ(Hridaya Mudra)を行う。瞑想の姿勢で座り、右手のひらを胸に当て、その上から左手を重ねます。顎を少しだけ引いて頭を下げて目を閉じます。この状態で5分ほど瞑想を行います。

